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執筆者の写真JCC編集部

[ 新入社員インタビュー ] 時津道志さんの奮闘!ともに取り組んでくれる協力者を募集します!

更新日:2023年9月5日

今年の6月に新たなメンバーとしてJCCに入社された時津さんにお話を伺いました。



ーーまずは時津さんについて聞かせてください。


唐津市出身で、5人兄弟の長男、現在28歳です。趣味はバイクですね。高校の頃から好きで、今はカブに乗ってあちこち走り回っています。唐津はツーリングにとても気持ちいい場所です。


時津さん:テント左  SaganBeautyWeekend2022(2022/10/23開催)にて


ーーこれまでずっと唐津でしたか?


いいえ、唐津東中学・高校を経て、京都の同志社大学に入学しました。哲学を勉強していたんですが、「善く生きるとは?」といった勉強にはなったんですけど、なかなかこれはお金にならないよなと思うようになって。どうやって食べていこうと考えて、そこで3年生の6月に大学を辞めて、勉強し直して再度受験をし、佐賀大学の経済学部経営学科に入り直しました。元々あまり大学に行ってなかったのも影響していたかもしれません。


ーー休学とかは考えなかったですか?


いくらでもできたはずなんですが、タイミングがなかったですね。ずっと何かの組織に属しているというのが途切れていなくて。JCCに入社する前も一ヶ月くらいゆっくり休んでとか思っていたんですが、前の会社を辞めた翌日からJCCで働き始めました。


ーーどうして佐賀大学に?


明確に何をしたいとは思ってはいなかったんですが、ビジネスの勉強をしたいと思いました。大学3年の時には半年間、フランスに留学もしました。


ーー留学のきっかけは?


株式会社ブルームの山﨑会長から紹介を受けたからなんです。元々、山﨑会長とは大学生の時にバイクを通じて仲良くなったんですが、そのご縁で「トビタテ!留学JAPAN」という留学プログラムを勧めてもらいました。そのプログラムのひとつに、唐津コスメティック構想について学べるJCCのプログラムがあったんです。パリから少し離れたシャルトルという街にコスメティックバレーの事務局があって、そこにインターンにいきつつ、語学勉強もしていました。


玄海町薬用植物栽培研究所


ーーJCCの登場ですね。


そうなんです。就活の時も本当はJCCに応募したかったのですが、あいにくちょうど求人がなくて。


ーーでも地元で働こうと。


佐賀大学に入ってから、何かしら地域の役に立つ仕事をしたいと思うようになりました。同級生が東京に行ったり大阪に行ったり、ほとんど地元に残っていない状況で、せっかく佐賀大学に入ったんだからという思いと、一旦地元を離れて京都やパリに住んでみて、改めて人のよさや豊かな自然環境、都会との距離感など住みやすい条件が揃っている地元の魅力を再認識したという思いの2つが理由になってますね。


ーー結局就職はどうされたんですか?


県内の広告代理店で採用になり、約2年間広告の営業をしていました。メインは新聞広告の営業でしたが、一時期はゲームをプロスポーツとして捉えるeスポーツやイベントなんかも担当していました。eスポーツはあまりやってみたことなかったんですが、プレイステーションを操作して大会を運営したり、面白かったですね。普段はもっぱら飛び込みの泥臭い営業ばかりでした。佐賀のさまざまな場所を訪れ、そこで働く人たちと関係を築きながら培った経験を地域のために還元できないかと思っていた時にちょうどJCCの求人募集を見つけて、転職しようと思い立ちました。


ーーここでJCCに戻ってくるんですね。実際、入社してみていかがですか?


地域資源活用担当ということで入社したんですが担当は私一人だけで、しかも業界未経験だからなおさら大変ですね。地域資源の価値化とブランディングを通して地域ブランドを構築することが任されたミッションで、今は地域資源である地産素材の評価に取り組んでいます。素材の調査や分析は進んでいるんですが、それをまだデータベースとしてまとめることができていません。


玄海町薬用植物栽培研究所にて栽培に取り組んでいる薬草「ミシマサイコ」


ーー地産素材をデータベース化するメリットはなんですか?


JCCの会員企業や県内の企業と生産者が協働して、地域の資源を使った商品の開発をするためにはまず、この地域に何があるのかが分かっていないといけません。地産素材をデータベース化することで、企業と生産者のマッチングが実現します。


さらにデータベース化が進んでくると、開発ニーズに沿った試験栽培を企業と生産者が一緒に取り組むようなことも可能になると思います。いままでのデータを生かしつつ、情報のアップデートをするなど、できるところから少しずつデータベース化をして、広く共有できる状況を整えることを考えています。


最終的な目標は地産素材のブランディングをしている代表的な場所として佐賀を選んでもらうことですね。企業が地産素材を使いたいと考えた時、まず最初に候補にあがる場所になることを目指しています。


玄海町薬用植物栽培研究所


ーーそのためには何より豊富な地産素材データが必要だと。


はい、データベースを充実させていくためには、もっとたくさんの生産者情報が必要です。特に誰が何をどう作っているのか、何に困っているのか、生の声が聞きたいです。もちろん生産者に限らず、組合やレストランの経営者など、地産素材にかかわる方全てが対象です。


ーー時津さんは企業と生産者をつなぐ役割を担っているんですね。


しかし、実際は掴む藁すらないというのが正直なところです。協力者がいなけれ

ば、到底私一人ではできそうにありません。誰かに助けてもらってやっと実現でき

ることだと思うんです。地産素材で地域を盛り上げたいジャンルレスな仲間を探し

ています。


玄海町の農家さん達と話す時津さん


ーー現在進行中のプロジェクトはありますか?


玄海町で栽培されている薬草原料の研究プロジェクトがあります。これは玄海薬草組合の方々と一緒に取り組んでいるもので、日々バイクに乗って地産原料の探索に奔走しています。地産素材を活用した原料の研究開発や栽培支援を通じて産地形成が展開できれば、地産素材の原料供給を促進することにつながります。こんなふうに生産者と取り組むことができれば、データベースに情報を記録するだけにとどまらず、新たな原料を栽培することもでき、ひいては原料を探している企業とのマッチングも実現します。


ーーJCCに入社し、地域資源活用担当として奮闘なさっている時津さんから最後にみなさんへメッセージをお願いします。


とにかく今はこの原料事業に一緒に取り組んでくれる仲間を探しています。

私自身がこの化粧品業界が未経験で、日々学びながら手探りで進めているような状態です。

そんななかで一番欲しいのは手伝ってくれる、アドバイスをくれる人たちです。

いろんな方々に声をかけて、一緒に取り組んでくれる人が誰か手を挙げてくれると嬉しいですね。




 

Text:ムギ


唐津市出身、2017年Uターンののち、ゲストハウスを開業。

新型コロナウイルス感染拡大の影響から複業に興味をもち、現在は自分にできる範囲の仕事を引き受けながら、細々と、でも実りある生活を送っています。

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