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  • 執筆者の写真JCC編集部

[ コラム ] 第3回:韓国化粧品市場の展望とトレンド

2023年、化粧品・スキンケア業界は環境汚染や新型コロナウイルス感染症の影響により、健康な肌づくりに対する関心が高まり、消費者の需要が大きく変化しました。

このレポートでは、2023年の主要なスキンケアに関するトレンドをご紹介します。



① 肌バリアスキンケア:Great Barrier Relief(バリアリリーフ)



環境汚染や異常気象の増加、また新型コロナウイルス感染症に伴うマスクの着用が日常化するなど、現代の生活環境における肌への影響が顕著になっています。

このような要因から、肌トラブルを抱える人々が増加し、肌の健康に対する関心が高まりました。

こうした状況の変化に伴い、化粧品のトレンドも大きく変わっています。


特にスキンケアのトレンドにおいて、過去とは異なる変化が見られます。

肌の敏感さやトラブルに対処できる商品が注目を集め、肌の根本的な改善を支援する「バリアケア」商品への関心が急速に高まっています。

肌の健康を重要視し、多様な刺激から肌のバリア機能を回復することを目的とした商品が、2023年のスキンケアトレンドをリードすると考えられます。


肌のバリア機能を強化するスキンケアは、人種や居住地域に関係なく、皮膚の本来持つ抵抗力と防御膜を強化することに焦点を当てており、成分、使用感、安定性などの要素が重要視され、最小限のスキンケアで最大限の効果を追求する商品が増えています。


このコンセプトに基づく商品は、基本的な油分・水分とpHバランスの調整に加え、微生物のバランスの回復や肌のターンオーバーをサポートし、肌を刺激から守り回復を促進します。

セラミド、ヒアルロン酸、ペプチド、プロバイオティクス、EGFなどの成分を含む商品が、2023年のスキンケアトレンドにおいて圧倒的な存在感を示しています。



② フェイシャルマッサージツール&デバイスの復活



新型コロナウイルス感染症が収束に向かう中、スキンケア、ネイル、ヘア、ワックスなどの美容領域で、専門家が使用する機器に匹敵する高品質のホームケアキットの販売が好調です。


個人のニーズや特性に合わせてセルフケアを行うホームビューティーが日常的になり、スキンケアを超えて美容ルーティンを更に向上させる新しいアプローチが浮上しています。それが、セルフマッサージ向けの美容ツールとデバイス、フェイスローラー、個人用フェイシャルトリートメントデバイスなどです。

従来はエステサロンでしか体験できなかった、特別なマッサージテクニックの効果を提供する美容アイテムへの消費者の興味と需要が急増しています。


肌の循環を促進させるこれらのフェイシャルマッサージツールとスキンケア商品を一緒に使用することで、明らかな変化を実感できる点が消費者の心理に響いています。

肌に活力をもたらし、むくみの軽減や自然な弾力性、リフティング効果を提供し、手術や施術なしで顔の輪郭を引き立てるツールによって、スキンケアの効果を最大化する多彩な機能を備えた新商品への期待が高まっています。


今年は顔の各部位に焦点を当てたトリートメントや、マルチタスク機能を持つホームケアツールなど、微振動、LED、超音波、非侵襲的高周波、EMSなどの技術が組み込まれたホームビューティーデバイスへの需要と消費が一層増加すると予測されています。

プロフェッショナルなセルフマッサージを実現できるよう、インタラクティブなオンラインチュートリアルが提供されていることがポイントです。



③ 毛髪ケアのスキンケア化(スキニフィケーション)



最近、頭皮と髪のケアに対する関心が著しく増加しています。

"The Skinification of Hair"(髪のスキンケア化)という言葉が登場し、ヘアケアトレンドとして急浮上しています。

これは、顔のスキンケアのように、より洗練されたヘアケアトリートメント効果を提供するための商品開発が盛んに行われていることを意味します。

頭皮も皮膚であり、健康な髪は健康な頭皮から生まれるという事実に基づき、個人の頭皮のニーズに合わせたソリューションを提供するために、体系的な商品ラインナップの開発が進んでいます。


これに伴い、頭皮の健康に悪影響を及ぼす化学成分を最小限に抑え、無毒性、有機栽培、ヴィーガンに対応する成分を採用し、生分解可能など環境に配慮した容器を取り入れ、頭皮ケア機能を強化した多彩な商品が注目されています。

さらに、ヘアサロンとスキンケアサロンの両方で頭皮と髪のケアに特化したトリートメントサービスに対する需要が高まっています。



④ 心と体への癒しをもたらす「Mindful Ritual」



精神的なストレスが増加し、肉体的な休息とともに内面に平穏と慰めをもたらすことができる「Mindful Ritual」への関心が高まっています。

身体と心の健康を向上させ、幸せな生活を持続するためのインスピレーションを受けるための儀式は、さまざまなアプローチを通じてセルフケアを実践する中心的な要素と考えられています。

特に、心と体の調和を促し、自然の要素と内なるエネルギーを調和させるスピリチュアルなアプローチが再評価されています。


このビューティールーティンの中には、アロマエッセンシャルオイル、タラソテラピー、ストーンセラピーなどを用いたリラクゼーションの一環として、心地よいタッチを組み合わせるもの、呼吸法セラピー、ホームスパ、リズミカルなストレッチがあります。

これらの方法を用いて、自分自身への深い探求の旅を進め、心身の疲労を軽減し、感覚的および情緒的なメリットを経験しながら、心身の回復と活力を実感することができます。




それ以外にも、デジタルデバイスを通じて多くのデジタルコンテンツを楽しむ生活が一般的になり、昼夜を問わず、屋外屋内のどこにいても、ブルーライトを浴びる環境で多くの時間を過ごすようになってきており、ブルーライトによる肌への影響に関しては、様々な研究が進んでいます。

ブルーライトはスマートフォン、デジタルデバイス、照明、パソコン、モニター、テレビだけでなく太陽光など、日常生活のほぼすべての場所と時間で存在しています。

これに対応し、ブルーライトを防ぐ機能を備えたスキンケア商品、アイケアなどが注目を浴びています。


また現代の消費者は、今までの標準的な美容の枠を超え、自身の肌に合わせたスキンケアを求め、個人の美容体験を重視しています。

加えて肌の感受性が増加しているため、一回の強力な処置よりも日常的で柔らかいアプローチが注目されています。

この傾向に応じて、表皮への刺激を最小限に抑えながら真皮層にアプローチする、非侵襲的なピーリング剤への需要が増加するなど、これまでホームケアとして人気のあったデイリーピーリングジェルやピーリングパッドとは異なり、ビューティールーティンを簡素化しつつ効果を発揮する刺激の少ないピーリング機能を組み込んだ、ナイトケア向けのハイブリッドセラムやクリームなどが再び注目を集めてくると見られています。


消費者の「いいね(Like)」から発展した商品企画、制作、販売の新たな形態が、ビューティー業界を含む市場において新しいトレンドとなっており、従来のメーカー主導のビジネスモデルが変化しています。

オンライン流通市場は、消費者の「いいね」のパワーがますます強力になりつつあります。 ビューティー業界においても、販売者の有名度や影響力に依存するのではなく、消費者の個人的な美容体験に焦点を当て、新製品を企画、製作、広報するライクコマース(likEcommerce)ビジネスモデルが浮上しています。

消費者のニーズにリアルタイムで対応し、少量生産戦略を組み込むことができるこのビジネスモデルをベースにしたオンラインコマースの変革が、ますます顕著に現れるでしょう。



最後に


2023年の美容業界は、多くの変化と新たなトレンドが見られた年です。

肌の健康への関心、自宅での美容ケア、頭皮と髪のケア、ストレス対策、ブルーライト対策、そして「likEcommerce」の台頭が注目されています。

これらのトレンドは、美容業界全体が個人のニーズと幸福感を重視し、より総合的なアプローチを提供する方向に進化していることを示しています。



(※当サイトに掲載されている情報の正確性には万全を期しておりますが、技術上または法令解釈上など不正確な記載や誤植を含む場合があります。情報が不正確であったこと、あるいは誤植があったことなどにより生じたいかなる損害に関しても責任を負いません)



 

Text:ハム・ジュンス

ジャパン・コスメティックセンター 韓国コーディネーター



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